1977年3月25日、ベネズエラのサンクリストバル生まれ。父親は駐在武官。幼い頃から数カ国を移り住み、スペイン語のほか、英語、イタリア語、ドイツ語、フランス語を流暢に操る。当初は外交官を目指したが、俳優となり、ベネズエラのTVシリーズ「コシタ・リカ Cosita Rica」シリーズ(2003-04)でスターとなった。映画出演作に、『ドミノ』(05)、『ボーン・アルティメイタム』(07)、『バンテージ・ポイント』(08)、『チェ28歳の革命』(08)、『タイタンの逆襲』(12)など。オサマ・ビン・ラディン暗殺を題材にした、キャサリン・ビグロー監督の新作「ゼロ・ダーク・サーティ Zero Dark Thirty」(2012年末公開予定)にも出演。また、『ドニー・ダーコ』の監督リチャード・ケリーの新作「コーパス・クリスティCorpus Christi」でも、イラク戦争に従軍した兵士役で主演が決定している。
1955年1月25日、フランスのパリ生まれ。父親はクリスチャン・ジャックやアンリ・ドゥコワン、ロジェ・ヴァディムなどの監督作の脚本家ジャック・レミ。パリのフランス高等美術学校で学び、「カイエ・デュ・シネマ」で映画評論家として活動した後、79年に短編「コピーライト Copyright」を初監督する。84年にローラン・ぺラン監督の「通路の秘密 Passage Secret」で脚本家デビュー、86年に初の長編映画「無秩序 Désordre」を監督した。以後、数々の作品を監督する他、アンドレ・テシネ監督作『ランデヴー』(85)、『夜を殺した女』(86)、『溺れゆく女』(98)等の脚本を執筆。フランスを代表する映画作家のひとりである。
監督作
「コピーライト Copyright」(1979年)短編
「無秩序 Désordre」(86年)
「冬の子供 l’Enfant de l’Hiver」(89年)
『パリ・セヴェイユ』(91年)
「新生活 Une nouvelle vie」(93年)
『冷たい水』(94年)
『イルマ・ヴェップ』(96年)
『HHH:侯孝賢』(97年)
『8月の終わり、9月の初め』(98年)
『感傷的な運命』(2000年)
『DEMONLOVER デーモンラヴァー』(02年)
『クリーン』(04年)
*カンヌ国際映画祭主演女優賞受賞
『NOISE』(06年)
『パリ、ジュテーム』(「デ・ザンファン・ルージュ地区」のエピソード)(06年)
*オムニバス
『レディ アサシン』(07年)
『それぞれのシネマ ~カンヌ国際映画祭60回記念製作映画~』(「再燃」)(07年)
「エルドラド Eldorado」(08年)*TVドキュメンタリー映画
『夏時間の庭』(08年)
『カルロス』(10年)
著書
「香港映画 Hong Kong Cinéma」(シャルル・テッソンとの共著、84年)
「ベルイマンとの会話 Conversation avec Bergman」
(スティーグ・ビョルクマンとの共著、90年)
「ケネス・アンガー賛 Éloge de Kenneth Anger」(99年)
「5月の後の青春─アリス・ドゥボールへの手紙、1968年とその後」※7月邦訳発売予定
「現在性:映画論 Présences : Écrits sur le cinéma」(09年)